皆さん、こんにちは。リハビリテーション部の下河原です。
肌寒い日が続いていますね。インフルエンザも例年より早く流行し始めており、岩手県内でもすでに流行が見られる地域があるようです。体調管理とあわせて、感染対策にも引き続き気をつけていきましょう。
さて、先日NPO法人みやっこベース主催のイベント「みやっこタウン」が開催され、当院も昨年に続いて参加してきました。
「みやっこタウン」とは?
「みやっこタウン」は、小学4年生から中学1年生の児童と生徒が“こどものまち”を舞台に、仕事や消費、社会活動などを遊びながら体験できるイベントです。子どもたちの好奇心を育てるとともに、宮古地域のさまざまな職業を知ってもらい、社会や街の仕組みに関心を持ってもらうことを目的としています。
子どもたちは自分で職業を選び、働いて得た給料(疑似通貨)を使って買い物をしたり、サービスを受けたりします。さらに、納税や投票、地域活動なども体験できるため、単なる職業体験にとどまらず、「自分たちでより良い街をつくる」ことを学べるプログラムになっています。
当院の取り組み
当院は「みやっこ病院リハビリ科」として、サンメディカル宮古店さんとコラボレーションし、以下のようなプログラムを実施しました。
1. 入院された患者様(役)にリハビリを実施(宮古第一病院が担当)
2. 車椅子の調整(サンメディカル宮古店さんが担当)
リハビリ体験では、患者役に対して、非利き手でのスプーン操作訓練や、介護用食器の選定などを行いました。「脳の病気を患っている人の大変さがわかりました」といった感想もいただき、私たちにとっても大変ありがたい経験となりました。
また、飲み込みが難しい方への支援として「とろみ」の体験も実施。ジュースにとろみをつけて飲んでもらい、「味は変わらないね!」という声もあり、とろみがあっても美味しく飲めることを実感してもらえたようです。
車椅子の調整体験では、患者役の身体に合わせて子どもたちが一生懸命に調整を行い、姿勢を確認しながら丁寧に対応してくれました。その観察力と気配りに、私たちも驚かされました。
昨年は初参加ということもあり、私たち大人の方が緊張していましたが、今年は子どもたちと会話を楽しみながら、和やかな雰囲気で活動することができました。何より、子どもたちが元気いっぱいに楽しんでくれていたことが、私たちにとっても大きな励みになりました。
このイベントの素晴らしい点は、職業体験にとどまらず、社会の仕組みや地域づくりについても学べることです。今年は他県から視察に訪れた団体もあり、今後さらに多くの地域で広がっていくことを願っています。
最後に、参加してくれた宮古の子どもたちへ——
本当にありがとう!皆さんのおかげで、私たちも元気をもらいました。また来年も、ぜひ一緒に楽しい時間を過ごしましょう!



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